先日、ノルウェーで言語カフェに参加してきました!
言語カフェとは、自分が勉強している語学で他の参加者とただお喋りする会のことを言います。
日本にも、英語や中国語などで言語カフェが開かれているところがあります。(もちろん日本語でも!)
場所は様々で、図書館やカフェ、公民館のような施設で行われています。
この記事では、ノルウェー語学習者として
- 初めて現地の言語カフェに参加した感想
- 初心者でも参加して大丈夫なのか
を、体験をもとにご紹介していきます。
ノルウェーで言語カフェに参加したい方はもちろん、英語や他言語での言語カフェも気になってる方はぜひ参考にしてください。
しぃちゃん
オランダに4年間留学し、現在はノルウェーに滞在中。創造性を重んじています。
ノルウェー語の学習に情熱を注ぎながらブログを運営中。
このブログではノルウェーのこと、国際恋愛、勉強に役立つツール、モチベーションを高めるためのマインドセットについて発信しています。
noteには日常を書き殴っています。
https://note.com/shizuka_norway
ノルウェーの言語カフェ”Språkkafe”に行った感想
ノルウェーの言語カフェに行った感想を一言で言うと
楽しいけど、きつい!笑
です。笑
最初に部屋に入った時はかなり緊張しましたが、「今まで勉強してきたし!」と自分を奮い立たせました。
始まってみると、先生(というかボランティアで言語カフェをリードしてくれる人)の言ってることが、30%くらいしかわからない・・・
かなり焦りました;
よーく集中するとなんとなく、「こう言うことを言っているのかな?」と大まかな内容は理解できましたが、細かいところまではわからず。
実際にみんなとの会話が始まってからは、他の参加者が助けてくれたり、私の言葉が詰まった時も「大丈夫!」と励ましてくれたり、すごく優しくて救われました。
楽しかったのですが、沈黙になるとかなり恐怖感があります。快適かと聞かれるとそうではないので、そういった意味で少しキツかったです。
言語カフェに参加して得られる効果・ベネフィット
言語カフェに参加するのは、特に初心者にとって少し勇気がいることですが、その分得られるベネフィットは確実にあります。
大きく3つに分けてみると
- 自分の今の語学レベルがわかる
- 知り合いができる
- 勉強へのモチベーションが爆上がりする
です。
順番にご紹介します。
自分の今の語学レベルがわかる
言語カフェで他の参加者とお話しすることにより、自分が今、その言語を使ってどの程度話せるのかが浮き彫りになります。
初めて会う人を前にしても、しっかり身についているフレーズや単語は口からすぐ出てくるはずです。
反対に「あの単語、この前勉強したはずなのに出てこない」というものはまだ勉強したものが頭に定着していない証拠。
自分が実際に言ってみた単語が、相手に伝わらない場合もあります。
それは単語の使い方が間違っていたからか、発音が悪かったからかもしれません。
学んだことを実践することにより、自分がどの程度話せてどんなことを言えなかったのか。それは何が原因か。
言語カフェではそのようなことがわかります。
言語カフェは言語を練習する場なので、間違っても恥ずかしくありません。
間違いを恐れずにどんどん話して、自分の弱点を発掘していけます。
知り合いができる
言語カフェに集まるのは、同じくノルウェー語を学びたい人たちばかり。
しかもノルウェー語を使って会話をするので、すぐに知り合いや友達を作れます。
私も、初めて言語カフェに参加した時はかなり緊張しましたが、他の参加者が気さくに話しかけてくれてすぐに馴染むことができました。
ノルウェー語がうまく伝わらなくても、相手も学習者なので理解があります。
同じノルウェー語を勉強している仲間がいるとモチベーションもぐんと高まるので、良いことづくし!
勉強へのモチベーションが爆上がりする
言語カフェでは、それまで勉強したことを発揮することになります。
うまく話せることもあれば、覚えたと思った単語がうまく出てこない場合も。
喜びと落ち込み両方とも味わえるのが言語カフェの醍醐味ともいえますが、その先にあるのは「勉強へのモチベーション向上」です。
「悔しいからもっと勉強しよう!」
「伝わって嬉しい!もっと勉強しよう!」
そんなふうに熱い刺激が受けられるのは言語カフェだからこそ。
言語カフェの雰囲気
言語カフェといっても、開催場所やグループによって雰囲気や内容はそれぞれ異なります。
私が行った言語カフェは今のところ2件。仮にA、Bとすると、こんな感じです。
参加人数 | 内容 | 時間 | 雰囲気 | |
---|---|---|---|---|
言語カフェA | 約10人 | 小グループに分かれてお話 | 2時間 | 落ち着いている |
言語カフェB | 約10人 | 小グループに分かれてゲーム・プリント・お話 | 1時間 | どちらかというとワイワイ |
言語カフェAは割としっかりお話し目的で準備されていました。
先生となるボランティアの人が中心となり、それぞれ自分の国の文化や食べ物について1人ずつ話していく感じです。
それに対してBは、適当に小グループを作って、それぞれのアクティビティをやります。私の場合は、ボランティアを入れた3人グループでプリントに沿って文法の穴埋め問題をしたり発音の練習をしたりしていました。
それに2時間話しっぱなしは初心者にはかなりきつかったです。笑(その分リスニングが鍛えられた気がしますが。)
Bは小グループでアクティビティを行いましたが、自然にノルウェー語での会話も発生しましたし、より自分のペースで過ごせた気がします。
初心者なら少人数グループの方があまり緊張せず、話す機会も多く得られるので、おすすめです。
私が参加した言語カフェの場所
私が参加した言語カフェは、公民館や移民のためのボランティア施設でした。
あと、地域や国によってはバーでやっているところもあるみたいです。
私のパートナーはスペインで言語カフェに参加したそうですが、結局お酒を飲みながら遊んだだけだったとか。。
もし言語カフェに行くなら、
- どんなところにあるのか
- 何時に行われるか
をしっかりリサーチしましょう。
せっかく参加するので、楽しいのはもちろん、あなたがその言語カフェで快適に過ごせるかどうかも重要です。
ノルウェー語初心者だけど言語カフェは意味ある?
私はノルウェー語のレベルがA2ですが、言語カフェに挑戦してみました。
結論から言うと、初心者でも言語カフェはいく意味があります!
自分よりレベルの高い学習が集まる言語カフェは、最初こそ圧倒されますが、リスニングが鍛えられますし、新しい語彙をどんどん吸収できる良い機会になります。
なので自分が気負いせず楽しめる言語カフェなら、正直レベルは問いません。
とはいえ、言語カフェは話すのが目的。
例えば以下に当てはまる人は、言語カフェに参加する前に勉強をしっかり行った方がいいかもしれません。
- 自分のことをその言語で紹介できない(名前、出身国、年齢、仕事、趣味など)
- 今日すること、昨日したことなど自分に起こった出来事をその言語で説明できない
繰り返しになりますが、言語カフェは話す練習が目的であり、レッスンではありません。
間違えてもいいので、それなりにその言語の文法や語彙は理解した上で挑むと、言語カフェはさらに語学の向上にもつながるでしょう。
言語カフェに参加するために必要なレベル
A2レベルの私が言語カフェに行くと「言語カフェでなんとなくその時間を過ごすことができる」と体感しました。
しかし正直いうと、B1以上あった方がさらに会話が広がりますし、言語カフェをうまく活用できると思います。
そもそもA2レベルとは自分の状況や身近な事柄についてよく使われる表現を理解することができるレベル。
CEFRという語学のコミュニケーションスキルの指標となる規格があるのですが、語学レベルを英語はもちろん、ノルウェー語もA0からC2までそれぞれレベル分けすることができます。
それぞれのレベル感についてはこんな感じ。
CEFRレベル | 特徴 | このレベルになるまでの勉強時間 |
---|---|---|
A1 | ・最低限の単語がわかる ・会話に時間がかかる | 60時間〜80時間 |
A2 | ・週末の活動や過去の出来事について説明できる ・自分の家族や仕事について説明できる | 200時間 |
B1 | ・学校、仕事場での情報の要点を理解できる ・自分の意見や計画の理由や説明を簡単に述べることができる | 400時間 |
B2 | ・話題が抽象的であっても複雑な文章が理解できる ・一般の政治的な話題について討論できる | 600時間 |
C1 | ・さまざまな種類の難解な長文を理解できる ・自分の考えを流暢に表現できる | 800時間 |
C2 | ・意味合いを微妙に区別しながら、自然かつ正確に自分を表現できる ・様々な課題に対する調査の仕方を討論する。 | 1000時間 |
上記は英語を想定して説明されたものですが、だいたいどの言語にも当てはまります。
言語カフェでは、最低A2レベルがあれば参加してもスピーキングの練習にはなります。
もちろんレベルが高いのに越したことはありませんが、B1以上あった方が、相手の言っていることを理解しやすいですし、自分へのストレスもかかりにくいのが本音。
私は2件ほど言語カフェに参加しましたが、どちらもA2レベル以下の参加者はいませんでした。
いうならば私が一番下のレベルでした。
もちろん、初心者だからといって言語カフェに言っちゃダメということでは決してありません。
言語カフェのレベル感が気になる人は参考にしてくださいね。
言語カフェの見つけ方
言語カフェの見つけ方はさまざまです。
私は「〇〇(街の名前) language cafe」で検索しました。
ちなみにノルウェー語では”språkkafé”と言います。コピペして検索してみてね。
このページのように言語カフェがずらりと紹介されていたりもするので、調べてみて、近くのところへ行ってみましょう。
まとめ:まずは行ってみて、自分に合う言語カフェを見つけよう
内容や雰囲気が自分に合っているかどうかは、とりあえず参加して決めるのが一番です。
ネットでの情報は限られていますし、自分に合ってるかどうかは体験しないとわかりません。
私は、先ほど紹介した言語カフェのうちAの方はレベルが少し高すぎたと感じました。
言語カフェはあくまでも無料でスピーキングを練習場所でありレッスンではないので、わからないことを聞きまくるのは他の参加者やボランティアの方に迷惑かもしれません。
間違いをするのはむしろOKですが、教えを乞う場所ではないんですね。
大切なのは自分が快適にたくさん話せる場所かどうかです。
緊張はしますが、その分新しい出会いもあってららに語学力も向上します。
ぜひ参加して、輪を広げつつ語学力をメキメキ上達させましょう!