先日、耳の調子が悪くノルウェーの病院の耳鼻科に行ってきたので、今回はレポートも兼ねてその感想を書きたいと思います。
外国の病院に行くのって勇気が要りますよね。
・ちゃんと言葉を理解できるかな
・日本との違いが気になる
こんな不安を抱えている方も多いでしょう。
この記事では、
・ノルウェーの病院で驚いたこと
・海外の病院で気をつけておくこと
・そもそもノルウェーで病院に行くことになった経緯
を私の実体験とともにご紹介します。
外国の病院について気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
ノルウェーの病院で驚いたこと3選
ノルウェーの病院に行ってみて、日本との違いに驚いたこと3つを私の視点からご紹介いたします。
①予約のやり取りは受付を介さない
まず驚いたことは、「予約のやり取りは受付を介さない」です。
日本では、数週間後に再度診察が必要だと判断された場合は、予め医者と話し合って大まかなタイミングを決めると思います。
そして正式な予約は受付で済ますでしょう。
しかしノルウェー、少なくとも私が経験したのは、その場で医者とだいたいのタイミングを話し合っておき、後ほどスマホのSMSメッセージで詳しい日にちを受け取るというシステムでした。
予約当日は受付に立ち寄らず、直接診察室前の待合場所で待っててOK。
もちろん希望の予約日があれば伝えればいいでしょうし、万が一予定が合わない場合は病院に電話すれば日程の変更も可能です。
受付を介さなくていいのはすごく楽ですし、予定もスマホに送られてくるので予約日を間違わずに済んでいいですね。
支払いは後日スマホで済ます
2つ目の驚いたことは、支払いは後日スマホで済ませられることです。
なので診察が終わった後は、そのまま家に帰って大丈夫です。
私が1回目病院に行った時は、午後3時を過ぎていて受付カウンターが閉まってしまってしまいました。
支払いに関して別デスクの人に聞くと、「今日はもう3時を過ぎているので、後で送られてくるSMSメッセージから支払いしてね」とのこと。
2回目は午前中だったので、今度こそ受付で支払いをするのかと思い尋ねてみると、「後でスマホから支払えますよ」と前回と同じような答えをもらいました。
もしスマホを持っていないご高齢の方ならどうするんだろう・・
後で支払えることにより長い時間受付で待つ必要もなく、煩わしさもないのですごく楽でよかったです。
私は耳鼻科で診察してもらいましたが、もしかすると内科など他の科や病院によってはシステムが異なるかもしれません。
初めて行く病院では予め受付で確認しておきましょう。
処方箋なしで薬局で薬を受け取る
医者から薬を使うようにおすすめされた場合は、日本の場合だと処方箋をもらって、薬局に行くようになりますね。
しかしノルウェーでは、処方箋ではなく薬局の受付で5桁の個人番号と名前を伝えるだけで医者に使うように言われた薬を受け取ることができます。
私はまだIDカードを受け取っておらず、個人番号も知らなかったのですが、誕生日と名前を伝えるだけで無事に購入することができました。
診察が終わった後すぐに薬局に行くとまだリストに名前がないと言われましたが、10分ほど待って再度薬局に行くと受け取れました。
薬剤師さんに英語で伝えるのは緊張しますが、「まだ個人番号はないのですがドクターに言われた薬を受け取りたいです」というふうに言えばOKです。
通常、病院内に薬局はあるはずです。
私の場合は受付に場所を聞いたものの、ノルウェー語で返ってきて全く理解できず(しかも勇気がなかったので英語で言ってとも言えずw)やたら歩き回ってようやく薬局を発見しました。
薬剤師さんが何かをパソコンに入力した後、後ろにある機械が動き出して奥の方から薬を持ってきて、自動販売機のように下の方のカゴに「コトン!」と箱を落としたのを診た時はなんだか未来にきた気分でした。
伝われ・・・!
処方箋ではなく、個人番号で全てのシステムを繋げているのがかなり合理的で時間削減にも繋がっているような気がしますね。
海外の病院へ行くときに気をつけておくべき2つのポイント
私が海外の病院へ行って、気をつけておいた方がいいと感じたことがあったので、2点シェアします。
①理解できなかった単語は聞き返す
ドクターと英語で話す時は当然、症状や病名も英語で伝えられます。
特に英語力に自信がない方は、会話の中で聞き取れなかったことはわかるまで聞き返しましょう。
自分の身体や健康に関わることなので、ここで”分かったフリ”をするのは禁物です。
普段の日常会話でさえ英語が分かったフリをするのはやめておいた方がいいですが。
聞き返しても理解できなかった場合は、翻訳ソフトなどで日本語に翻訳してもらうといいでしょう。
私はオランダ留学時代にドクターにお世話になった時、”胃腸炎”、”膀胱炎”、”炎症”という単語の英語を知りませんでしたが、Google翻訳で日本語にしてもらって理解できました。
病院では英語力より当然、健康になることが大切です。
理解できない言葉があっても聞き流さないようにしましょう。
病院に行ってもしっかりドクターと病気について話せるようになりたい人は、ネイティブキャンプで英語力を鍛えておくことをオススメします。
1日のレッスン可能回数が無制限で、「トピックトーク」や「IELTSスピーキング」など、医療に関わることについてスピーキング力・語彙力を伸ばすことが可能。
いざという時に使える英語力を鍛えておきましょう。
②病院内に英語表記はない
病院やクリニック内には英語での案内の看板はありません。
これはオランダ(アムステルダム)の病院でもそうでした。
なので、余裕がある場合は事前に現地の言葉で自分が行くべき場所の言葉を調べておきましょう。
例えばノルウェー語だと、
内科・・・indremedisin
耳鼻咽喉科・・・øre-nese-hals-sykdommer
というふうに廊下に案内があります。
もちろん、廊下ですれ違うナースにどこにか尋ねると快く教えてくれます。
私の場合は一番はじめにクリニックへ行った際はスマホでインターネットが使えない状態だったので受付の場所を他の患者さんに聞くところから始めなければなりませんでした。
シャイな私は完全アウェーな場所でかなり緊張して疲れました・・
事前に現地の言葉で調べておくといざという時に助かるのでぜひ覚えておいてください。
移住1ヶ月目でノルウェーの病院に来た経緯
私が移住してすぐの頃、ある日外を散歩している時に左耳に違和感を感じました。
その後少し発熱があり左耳に痛みも出てきたので、”Legevakta”(救急処置室)というところへ駆け込みました。
ノルウェーでは住人ひとりひとりに担当医がつくのですが、私の場合まだIDカードがなかったのでかかりつけの医者を登録できておらず、Legevaktaに行く必要があったのです。
Legevaktaはあくまでも緊急時にいくクリニックなので耳が痛いだけの私は最初は対応してもらえませんでした。
最終的に3回くらい通って受付に経過と症状を訴えました。
結果的に、治療に必要な器具はそのクリニックはなく、病院へ行くように案内されることに。
現在は病院へ2回ほど通い、回復に向かっています。
もしノルウェー滞在中に体調が悪くなったら、IDカードがないからと躊躇せず近くのLegevaktaに行くことを強くおすすめします。
Google mapで検索すると出てくるので場所を覚えておきましょう。
ちなみに、緊急の場合は113に電話すると緊急医療連絡先に繋がります。
まとめ
以上、ノルウェーの病院で驚いたことをご紹介しました。
健康でなければせっかくの海外滞在生活も楽しめません。
海外の病院に行くのは少しハードルが高く感じると思いますが、万が一ノルウェーで病院へ行くことになった場合この記事が少しでも参考になれば幸いです。